私が見習いの頃勤めていた会社の社長の口癖は
『大切な家だからしっかり塗ってくれよ、仕事はずっと勉強だぞ。』でした。
ペンキ屋になって45年、振り返ってみればあっという間です。
新築、塗替えで合計5000棟もの仕事をやらせて貰いました。親子二代で塗替えをさせて頂いたお客様も数多く有り、私の財産です。
これからも出会いを大切にした塗装工事を心掛けていくつもりです。
今後とも親子共々よろしくお願い致します。
ペンキ屋のひとりごと
この30年、建築現場はものすごい変わりようです。
新築の家が建っても畳の家が無かったり、風呂場はタイルよりユニットバスです。
左官屋さんの壁塗り仕事はサイディングになり、家の中の出入り口は木目調の枠がセットで、ペンキを塗る所、腕をふるう場所は全然ありません。
20年前の新築現場にはトイレも無く、今思い出しても悲喜劇がたくさんありました。
新築現場に限って言えば、仕事が無くなったのはペンキ屋が一番早かったようです。
それまでペンキ屋が仕事を貰っていたスタイルは工務店から新築現場の塗装、または出入りしている工務店が以前立てた家の塗替え工事、知人や仕事をしたお宅からの紹介、工事をしている時に近所のお宅から頼まれる塗装工事でした。
少しずつ新築現場の塗装工事が無くなってきた時、本当にどうしようか考えました。
世の中頭の良い人がいるものです。
塗替え工事専門の営業を始めた人がいたのです。
訪問営業とは自らはペンキ屋ではないので、契約を貰ったら工事は全て下請け業者任せ。仕事量が少ないペンキ屋が増えつつあるので、仕事を回してくれるのはありがたい話です。
請負金額がすごく少なくても、仕事が無くて遊んでいるよりは良かったです。
以前あった訪問営業会社は関東一円に支店を出し、社員数も1200名ほどいましたが、今は倒産してありません。
手抜き工事が多くて評判を落としたのが原因だと聞きました。
会社ですから利益が無ければ運営できないのは分かりますが、ピンハネ額が多すぎたのでしょう。
下請け業者もしっかりした工事が出来なかったのでしょう。
本来職人はごまかし仕事は出来ないはずです。
塗替え工事は手作業の世界です。
私は小さい会社ながらもペンキ職人の世界にこだわりたいがため、同業他社の下請けはしない。
兄弟、弟子、子供たち…身内だけで工事は守りたい。こんな気持ちが35年の積み重ねだと自負しています。
社名 | 株式会社 信和塗装 |
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本社所在地 | 〒244-0002 神奈川県横浜市戸塚区矢部町1576-21 |
連絡先 | Tel.045-881-1641 Fax.045-881-4082 |
代表者 | 田辺 信雄 |
事業内容 | 一般建築塗工事 |